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Keyword オートスコアラー

#01

錬金術師たちによって使役される人形たちの総称。

先だって回収されたオートスコアラー「ティキ」には、
「アンティキティラの歯車」と呼ばれる聖遺物が組み込まれ、
惑星の運行を観測し、星図と記録する機能が搭載されていた。

収蔵データは種々様々、多岐に渡り、
レイラインと呼ばれる地脈・天脈の分布図や、
アヌンナキの聖骸を収めた「棺」の埋葬地点が記録されていた。

#07

魔法少女事変にて確認されたオートスコアラー、
「ミカ」、「レイア」、「ファラ」、「ガリィ」ら四体は、
マスターであるキャロルの守護と、
「譜面」と見立てた自身に「歌」を記録する事を目的に造られている。

その完成は、紆余曲折と試行錯誤の果てにあり、
チフォージュ・シャトーの一画には、
破損を補う予備部品を兼ねて夥しい数の廃棄躯体が眠っていた。

神の力を神そのものへと完成させる為、
莫大なエネルギーを必要としたノーブルレッドは、
「キャロルの身体」を使って認証を突破することで廃棄躯体を再起動。
活性化したオートスコアラーのエネルギー「想い出」を繋いで束ねる事に成功する。

――だが。

ノーブルレッドたちの誤算は、
かつてのマスターとして利用した矮小な存在が、
ここで死ぬわけにはいかぬと、生きる事を諦めずに叫んだ事に始まる。

ジェネレイターに接続された、
数多のミカ未満、数多のレイア未満、数多のファラ未満、数多のガリィ未満は、
回線を逆流して比較的損傷の少ない素体に自分たちの構成要素を集束。
限定的・不安定ながらも、ここにかつての姿を再現させるのであった。

それは奇跡などではなく、
城主が必要としたから馳せ参じる、騎士としてのアタリマエ。

持ったハートは人間以上。

往時に届かぬ力であろうとも、
主命を果たすに聊かの躊躇も不足もありはしなかった。

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