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Keyword Apple

#07

大規模な発電事故に住む土地を追われたマリアの父祖たちが、
唯一持ち出せたわらべ歌。

マリアとセレナにとっては、
掛け替えのない想い出の歌であり、
フロンティア事変においては、
フォニックゲイン集束現象を引き起こした奇跡の歌であったが…

シェム・ハの腕輪の起動時に、
さらには神の力のマテリアライズに際して奏でられた不協和音に、
経年や伝播距離による言語の変遷パターンを組み込んでみたところ、
思わぬカタチでAppleと思しき旋律が顕在化し、再びの注目を集める事となる。

今もってなお、その正体は明かされていない。

#13

月遺跡にて、
統一言語の断片、その成れの果てと明かされる童歌「Apple」。

ならば、Appleが伝わる土地にはいったいどのような背景があるのか。

劇中設定より60年ほど遡る。

突如引き起こされた
大規模な発電所事故に故郷を追われるマリアの父祖たち。

安住できる土地もないままに流浪し、
やがて東欧をはじめとする各地の内戦に泣き込まれていくのだが――

彼らが元々暮らしていたのは、
ウクライナとベラルーシの国境付近、湖を臨む寂れた地方であった。

今でこそこの地は、
ニガヨモギの悪名と共に語られる「跡地」としてよく知られるが…

世界中で最も使用される言語「インド・ヨーロッパ語族」の起源であると仮説される、
言語学的にも重要な意味を持つ土地でもあった。

「7つ」の調和が生み出すものが統一言語であるならば、
現代の主要言語の始まりと、
神代の統一言語の終わりの土地に伝わるAppleの旋律は、
やはり、人類の「祖語」とするに相応しいコトバであるのかもしれない。

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